ロシア文学とセクシュアリティ

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二十世紀初頭の女性向け大衆小説を読む
20世紀初頭のロシアで都市のミドルクラスの女性たちに人気を博していた三人の女性作家による女性向け大衆小説には社会の規範からはずれた〈性〉のあり方が示されていた。当時の社会的・文化的コンテクストを参照しつつ作品のなかの「男/女」や「異性愛/同性愛」といったジェンダーやセクシュアリティを明らかにしていくと、女性による大衆文学のなかに豊穣な〈性〉文化が存在していたことが見えてくる。