本多立太郎 投書集1976~2010

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B6版 232ページ ソフトカバー 『本多立太郎 投書集』を編む会 発行
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著者の執筆姿
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巻頭ページ

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投書十選のページ
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本文ページより
戦争出前噺(ばなし)と称して、ご自身の戦争体験を国内はもとより中国でも語られた本多さんが亡くなって四年。本多さんが戦争出前噺、日本国憲法第九条の輸出とともに、亡くなる直前まで続けられた投書は、ひとりの戦争体験者の目に映った「時代の証言」であり、その一貫した主張は今を映す鏡となっています。
私たちは、もう一度これを人目に触れる形にしたいと考え、戦争出前噺にならって、ただ「ありのままの事実を相手の目の前にそっと置く」という方針で本書を編みました。この本は各紙に掲載された投書から同時期の明らかに内容が重複するものなどを除いた248本の投書のみで構成されています。
巻頭の「おれは闘う老人になる」、反響の大きかったものなどを精選した「投書十選」に続いて、時系列で投書を3部に分けて収めています。
【著者略歴】1914年、北海道小樽市に生まれる。第二次世界大戦の二度の従軍とその後のシベリア抑留を体験し、47年にシベリアより帰国。金融機関に勤務し、60歳で定年後、市民運動などに参加。86年に「戦争出前噺」と銘打って戦争体験を語り続けた。出前先は日本全国47都道府県と中国の南京師範大学におよび、出前回数は2009年12月末に1314回、聞いた人はのべ15万人に達した。2010年5月27日死去。